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em ☆Lab @ランプ・ベース開発プロセス

ボンネットの先端にランプを取付けている車を見かけたことがあると思います、これは走行用前照灯(ハイビーム)として扱われます、車のフォルムにとらわれない高性能レンズを使用でき、しかも標準ランプより高い位置からの照射となりますので見やすくなるのが特徴です、しかしながら従来のタイプは車種ごとに専用設計となる為取付けできる車種が限られてしまいました
@ランプ・ベースは標準ランプ+2灯で4灯化を図るスラントノーズ車用の汎用製品ですので広範囲の車種に適応します、ランプは既存のボディー付ランプを流用するためお好みのタイプを使用可能です(保安基準により走行用前照灯は2個または4個となっています)、またベースごと脱着できるのでデーステージでは簡単に取外すことが可能です

エンジンフードに合わせ寸法取り 現物合わせで詳細を決定
材質は軽く錆びに強いアルミに即決定しました、基本的に多くの車種に対応するため、ボンネットの先端が下がっているスラントノーズ車用の汎用品となる様に考えました
現物合わせはCJ4Aミラージュです、ますボンネットを外しおよその形に曲げた材料から詳細な形状と寸法を検討してゆきます、また汎用性も考慮して図面を作成、いよいよ試作品の製作にはいります
試作1号機
完成した試作1号機、とりあえず実車に取付けして早速テストを開始しました、ランプは古いCIBIEのH4タイプが余っていたのでこれを使用(ドライビング用ハイビームのみ使用)、効果は期待以上で視界の邪魔もそれ程気にならず特に大きな問題点がないので予定より早く実戦でテストすることにしました、なんと予想外でしたがこのイベントでいきなり優勝!、ランプ効果がかなり貢献したのではないかな?
写真は試作品(生産型と異なります)
試作1号機の取付け状態
試作1号機の取り付けた車両 改良
特に問題はなかったものの商品として以下の改良をするこのになりました
@ベースの強度を再検討(アイドリングでややブレがあったので)
Aこの構造の範囲でランプの高さをできるだけ下げる形状、寸法に変更(視界を妨げるのを少なくするため)
B取付け取外しの容易性の向上(ドライバー1本で簡単に取付け、取外し)
C商品としての付加価値を高める(アルマイト加工他)等の改良を加えてゆきました
ついでに取付けナットも開発
+3Kg弱ほどになる重量が加わりますのでボンネットとベース本体がしっかり固定できるか重要な部分です、試作1号は既製のゴム製簡易タイプを使用しましたが強度や耐久性(特に耐寒性)に問題があり、この@ナットも設計しました
ボンネット裏からナットで固定するのでたいへん丈夫、しかもサビに強いステンレス製の高価なパーツです、ベースを取外したときの見栄えも考慮しました
@ランプ・ベースの取付け/取外しはボンネットを閉めた状態で可能です
@ナット
その後、更に何度も改良を加え発売までこぎつけました
CIBIE、APラリー等お好みの(レンズ径180mm程度、重量1個1Kg程度が適当です)ボディー付ランプを使用できます
ハーネスはボンネットの開閉に支障が無いよう既製品を延長、もしくは自作していただくことになりましたので少々面倒ですが、それだけの効果はあるはずです

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